早朝5時出発の予定で、3時半に目が覚めた。
外を見ると、雨は降ってないものの、凄いガスで、視界が効かない。
出発前の4:50頃、少し視界がひらけて、ご来光の朝日が雲海に映える。
4:55 五竜岳に向かって出発。
ガスはひどくなり、雨が降りだした。
五竜岳山頂までは約270m登る。
その中腹で、体に違和感を感じた。
今日のコースタイムは9時間10分と長く、厳しいハシゴ、クサリの岩場が連続するコースで、エスケープルートが無いだけに、途中で脱落は出来ない。
若し、キレット通過中に脱落すればメンバーに迷惑がかかるので、体力のある時にメンバーと離れて、一人で引き返えそうと決心した。
リーダーは一人だけの別行動に反対し、2グループに分ける事を主張したが、すぐ下に山小屋があり、山小屋以降は昨日来たルートをピストンするだけなので、メンバーの了解をもらって一人五竜山荘に戻ることにした。
メンバーと別れる時、リーダーが、雨・風が強くなり、視界も効かないので、自分たちパーティも五竜岳山頂に着いた時点で、進むか戻るかの決断をする。それまで山小屋で待って居て欲しいと、言い残して山頂に向かった。
結果は、全員戻ってきた。
山頂から少し前進したらしいが、更に雨・風が強まり、登山部長の助言もあり、リーダーが決断したらしい。
勇気ある決断だった。
悪天候を押して行っても、ただ目的の山に登ったと言う自己満足を得るだけで、眺望など山の魅力を楽しめないので、安全を期しての撤退に拍手を送りたい。
8時半ごろ全員が五竜山荘で再会した。
リーダーから、このままピストンで下山するのではなく、尾根筋を北に向かい、唐松岳山荘で一泊して、翌日下山するのはどうかと提案があった。
コースタイムが2時間半と短く、今からコース変更しても、今日中に目的地に到着できることから、メンバー全員一致で唐松岳コースに変更した。
9時に五竜山荘を再出発。
↑五竜山荘近くのコマクサ |
コースは短いが、大黒岳(2393m)を超えるアップダウンはきつく、唐松岳山頂山荘近くは急傾斜のクサリ場が連続する。
更に、今日は雨・風が強く条件が悪い。
岩はスリップするし、風に吹き飛ばされそうになる。
慎重に岩場をよじ登った。
11:30 コースタイム通りの所要時間で唐松岳山頂山荘に到着。
ホッと一息つく。
ずぶ濡れの衣服を乾燥室で乾かした後、夕食タイム。
到着後の生ビールも美味いし、夕食も美味しかった。
明日のBlogに続く
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