2011年6月4日土曜日

3回目の被災地支援活動ー2


宮城県亘理郡山元町のボランティア活動が始まった。

前2回は、現地の災害ボランティアセンターの要望に基づき行動したが、今回は違って、全国医療福祉生協連・近畿ボランティアセンターが仕切っている。山元町にも災害ボラセンはあるが、それとは別行動をとっている模様だ。

どこかの市の社会福祉協議会と違って、地震後、即行動を起こしたらしく、車両も現地に残して、支援活動に使っている。
現地で活躍する尼崎医療生協病院の車両

上の車両などに分乗して坂元地区のボランティアに向かう。
今日の作業内容は床下の泥だしと、庭の泥だしと聞いていたので、全員心の準備はできている。

ところが、現地に到着してみると、先方のニーズが全然違う。
先方は大工さんを待っていたらしい。

床下の泥だしは既に終わっているので、床下に防湿シートを敷き詰めた後、床板を復旧して欲しいという。

持ってきた道具は床板剥がしのバールと泥だし用のスコップなど、材料の防湿シートはもちろん、床板を止める釘すらもない。
有ったとしても、素人集団の手におえる作業ではない!

またしても、連絡の悪さ!、
段取りの悪さ! に振り回される。

やっぱり、素人やぁ~~

我々は、片道十数時間かけて現地に着き、作業時間はたったの五時間半。従って、少しでも効率よく作業をし、成果を挙げたいと思っているのに、医療生協現地スタッフはボランティアの気持など何も理解していない。

おまけに、段取りの悪さを指摘すると、逆切れする有様。素人で何も分からんにもかかわらず、「瞬間湯沸かし器」では話にならない。
こんなヤカラがいると、災害ボランティアのリピーターは増えない。早く現地スタッフを辞めて関西に戻る方が被災地の為になる。

まぁ・・・ ぼやいてばかりいても仕方がないので、午後からの活動を書く。

坂元駅から一つ北側の山下駅近くの民家に行った。


上3枚の航空写真はグーグル アースから転載した。
ここは常磐線よりも東側(海側)の地区で3~4m位の津波が来たところ。

床下の泥だしをしたのは築2年の住宅。
耐震性能はあったらしく、地震では被害がなかったが、津波で天井裏まで海水に浸かった。

所有者は、建物の主要構造部だけ残して、床、壁、天井など内装材の撤去を決断したらしい。
真新しい床を剥ぐのは勿体ないと思ったけど、既にカッター切りが済んでいたので、撤去することにした。

Before

After

素人集団なので、再利用する柱などの養生をせずに(養生材の用意もなかったが)作業に取り掛かったので、敷居はガタガタ、綺麗なヒノキ柱もキズがついた。
まぁ・・・ 1階はスケルトンにしてから、造作をもう一度やり直すつもりだろうけど、築2年の住宅を素人がこのような形で解体して良かったのか、考えさせられる。

床下に溜まった泥の厚さは5~10㎜程度。たったそれだけを除去するために、床材(フローリング+合板+断熱材)を剥がしたが、何とも勿体なかった。
リタイア前は建築設計をしていただけに、真新しい建物をバラすのには胸が痛む。






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