2011年9月25日日曜日

那智勝浦町で災害ボランティア

 台風12号で大きな被害を受けた和歌山県那智勝浦町にボランティアに行った。

今回は、神戸市社会福祉協議会・長田区社会福祉協議会・神戸常磐大学ボランティアセンター三者協働で運行するボランティアバスに神戸市社協から応募したもの。

従って参加者は神戸市社協20名と長田区社協・常磐大学20名の計40名で、中型バス2台で現地に向かった。

出発前にはお定まりの出発式が神戸常磐大学であった。


出発式はいつもウンザリするので誰がしゃべったか憶えてないが、常磐大学や長田区社協のエライさんがボソボソ話していたように思う。

出発式を大学でやるところから判断して、今回のボラバス運行は常磐大学ボランティアセンターと長田区社協が計画し、神戸市社協を引っ張り出したような感じだ。(神戸市社協がシブシブ付いて行くような感じ)

那智勝浦町までは6時間の行程で、午前3時前に仮眠場所の「勝浦観光ホテル」に到着した。
朝見たら、立派なホテルでびっくりした。

今日の活動地域はJR那智駅から歩いて15分くらいのところ
↑クリックすると拡大し、道の駅「那智」も見えます

道の駅「那智」(JR那智駅前)でバスを降り、徒歩で現地に向かうが、被害の大きかった川関地区に入ると軒並みの家が床上浸水にあっている。

我が班が担当したのは活動地域の一番奥のお宅で、敷地は他の民家より少し高い位置にあった。しかし、この家でも一階の床上30cmまで水に浸かったので、低い敷地に建っている家は更にひどい被害を受けていた。

ボランティアは、床下の泥だしから始まった。床板は既に撤去されていたので、ゴム手袋を着用した数名が泥を手ですくい上げてバケツに入れ、搬出係がそれを表の堆積場まで運ぶ。泥の厚さは約1cmで粘土状になっていた。

我が班の構成は男性4名、女性6名で、何れも若い人たちばかり。特に女性は常磐大学の人たちで、看護師さんのタマゴが5名いた。

メンバーは非常によく働いた。今回の構成メンバー(学生交じりの素人集団)から、最初はこれほど成果が上がるとは思わなかったが、終わってみてビックリ。

ニーズ票に書かれてない事まで要望されたが、全てこなし満足のいく出来栄えだった。
(写真撮影禁止だったので、被災地の写真はありません)

本日の作業内容
①床下、犬走り、農業用納屋、下屋、庭などの泥だし
②水に浸かった家具類の搬出
③処分材のトラックへの積み込み
④40~50年手を付けてなかった納屋の整理 などなど

なぜ今回は上手くいったのか?
我が班には社協のスタッフが居なく、素人に振り回されることなく段取りが出来たからだろうか?

最後に記念撮影をした。
後方の建物が道の駅「那智」で温泉がある。
水道が断水しているので、現在は温泉を無料で開放している。上に写っているメンバーはボランティア後の満足感・充実感と一風呂浴びた後で、サッパリした顔をしている


余談だが
今年(2011)年の5月、東日本大震災の被災地、宮城県石巻市へのボランティアバス に同行した神戸市社協のスタッフと再会した。前はまったくの素人で、服装は南極探検にでも行く様なダブダブの格好をしており、とても肉体労働ができるとは思えなく、言動も頼りなかった。
5ヶ月ぶりに会ってみると、昔の面影とは違いキビキビと動いている。あれから何回か被災地を体験したのか、かなり成長しており少し安心した。



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