2016年11月14日月曜日

NZのおみやげ定番 ”マヌカハニー” について


NZのおみやげは何といっても蜂蜜だろう。
その中でも、有名なのはマヌカハニー。
『今度NZに行ったら、蜂蜜買って来てね』と知人から頼まれる場合は、頼む方は、たいていの場合マヌカハニーを望んでいるのだろう

そこで、抗菌効果があると言われている、マヌカハニーを調べてみた。

スーパーマーケットの蜂蜜コーナーに行くと、いろんな蜂蜜に交じってマヌカハニーも数種類置いてある。
マヌカハニーの中に、”UMF10+”とか”MGO100+”など表示の商品があり、一般の蜂蜜に比べると値段が高い。

マヌカハニーの”UMF”や”MGO”の基準などについてウエブサイトで調べると、まあ・・・たくさんのサイトがあり、いろんな説が出てくる。
大雑把に言えば、マヌカの花から採った蜂蜜の抗菌効果を示す数値で、数値の大きい方が効果作用が強い。

ここでは、詳しい事については、他のサイトに任すとして、
◆『買って来て』という人たちの望む商品とは
◆定価は幾らか
◆何処で買えば安く手に入るか
◆他に良い蜂蜜は無いのか
・・・に ついて考えてみる。

◆『買って来て』という人たちに用法を尋ねると、
1.風邪ひきそうになった時に舐める。
2.口内炎や喉が痛い時に舐める。
3.胃のピロリ菌を退治したい。
4.下痢や便秘を改善したい。
などなどの答えが返ってくる。

と・・・なると、抗菌効果の高いマヌカハニーだろう。
UMFの基準はフェノール消毒液の濃度と一致しているらしく、UMF10+とはフェノール10%溶液相当らしい。
ニュージーランドではUMF10+以上を”アクティブ・マヌカハニー”と言って、医療現場でも使われている。
スーパーマーケットなどにはUMF5+もたくさん売っているが、ここでは、10+以上の商品を比較する。

ただし、効果がでるのはUMF15+以上だと言われているので、みやげ物はUMF15+以上に的を絞る。


◆定価は幾らか
ウエブサイトで蜂蜜メーカーを調べるとたくさんヒットする。
NZの全メーカーでは無いが、ヒットした数社を比較する。
上段左からHoney New Zealand, Happy Valley, Comvita
下段左からApi Health, Egmont, 100%Pure NZ(Manuka Club), NZ Health Food



上記メーカーのウエブ上代価格一覧(2016.11.14)
◇250g;
マヌカハニー価格の比較表 250gボトル表示:nz$
メーカー名
UMF(Unique Manuka Factor)
10+12+15+18+20+22+
Honey NZ44.9574.95119.95159.95
Happy Valley30.0045.0075.0080.00
Comvita84.40156.40208.50259.99
Api Health27.5575.0090.00
Egmont69.00120.00
Manuka Club33.0055.0069.0083.0090.00
NZ Health food25.9342.9376.42


◇500g
マヌカハニー価格の比較表 500gボトル表示:nz$
メーカー名
UMF(Unique Manuka Factor)
10+12+15+18+20+22+
Honey NZ
Happy Valley55.0085.00130.00140.00
Comvita143.09
Api Health46.55100.00150.00
Egmont79.0090.00
Manuka Club59.0075.0099.00
NZ Health food48.8877.78

一覧表にまとめると、価格差の大きさに驚く。
Duty-freeショップなどで良く見かけるコンビタ社の価格が飛び抜けている。


◇MGO表示のメーカー
左からManuka Health, True Health


MGOウエブ上代価格一覧表(2016.11.14)
Manuka Health社 マヌカハニー価格表表示:nz$
ボトル
MGO(メチルグリオキサール Methyglyoxal)
100+250+400+550+
250g35.75 51.50 71.75 105.00
500g67.30 98.30 134.65 202.60
True Honey社 マヌカハニー価格表表示:nz$
ボトル
MGO(メチルグリオキサール Methyglyoxal)
300+500+700+850+1000+
75g88.20
125g107.75 134.90
250g68.90 127.60 170.10 211.35
400g109.40 202.70 270.20
MGOは上欄のマヌカヘルス社の登録商標で他社は使用できないらしいが、True HealthのウエブサイトにもMGOがあった。
両社の関係は分からない。

以上までが、ウエブサイトに表示の価格(Buy Now)


◆何処で買えば安く手に入るか
やはりスーパーマーケットが一番安いだろうと思って、大手スーパーを3軒(パックンセーブ、ニューワールド、カウントダウン)調べてみた。
ところが、置いているのはUMF10+までで、UMF15+の取り扱いは無い。
多分、UMF15+以上は金額が高くなって、余り売れないので取り扱ってないと思われる。
蜂蜜メーカーを調べても、スーパー向けの商品を主に製造している会社はUMF10+までしか作ってない。


スーパーマーケットのUMF10+を比較すると、アラタキ(Arataki)が$21.00と一番安く、マザーアース(Mother Earth)が$32.95で一番高かった。
スーパー毎の比較では、同じ商品を取り扱っている場合は、パックンセーブが少し安かった。
(観光地によくあるミニスーパーのFour Squareはコンビニなので価格はスーパーより高めです。たくさん買うのであればスーパーを探しましょう。Fresh choiceはスーパーなので蜂蜜など安いです)
しかし、スーパーにより取扱商品が異なるので、大都会であれば、スーパーをハシゴしてお目当ての商品を探して買うしかない。


スーパーマーケットにはMGOの商品も置いてある。
UMFとMGOの関係をウエブサイトで調べたが、結論は”良く解らない”だった。
The Manuka Clubウエブサイトの比較表
↑画像をクリックすると拡大します


本家Manuka Health社ウエブサイトでは


スーパーマーケットでコンビタ(Comvita)も取り扱っていたが、同社だけは別格で、高く、UMF5+でも$44.00していた。



◇ここで結論

UMF10+まではスーパーマーケットで買えるので安いですが、15+以上は下記の店で買うので金額が跳ね上がります。

旅行者がUMF15+以上を買うのであれば、空港などのDuty-freeショップとなります。しかし、Duty-freeは高いです。

壊れたままの、クライストチャーチ大聖堂横で土産物屋がオープンしてます。
マヌカハニーも置いてあり価格を調べると、NZ Health Foodの250gボトルがUMF15+で$54.95、UMF20+で$83.90でした。

意外なところでは、薬局で購入する方法があります。
マヌカ・アクティブ・ハニーのUMF10+を超える商品は抗菌力が強くて薬品並に扱われるのか、薬局に置いてあります。
(Go Healthy UMF12+ 250gで$48)

チャイニーズタウンに行き、土産物屋を探せば、置いてあります。
アッパーリカトンの店で、Honey NZの250gボトルがUMF15+で$48、UMF18+で$75、UMF22+で$104でした。
しかし、土地勘が無ければ、土産物屋を探し出せません。

これ以外で購入するには、ウエブサイトのオンラインショッピングです。上代価格で買うことが出来ます。ディスカウントしている時もあります。


◇余談だが
日本のアマゾンや楽天でも安いマヌカハニーUMF15+などを見かけます。
(為替で割り戻すと、チャイニーズタウンの店よりも、日本で買う方が安い物があります)
その内、Honey NZやManuka Health社は日本もNZも同じラベルなので、日本とNZの価格比較が容易にできます。
上表のNZ上代価格に為替を掛けてみてください

ところが、日本の商店やウエブサイトで販売しているNZ産マヌカハニーがNZで探しても見当たらないことがあります。
(ハニーバレーの商品だけは見つけることが出来ませんでした。NZの市場に出ていない?)

マヌカハニーの製造はマヌカの咲くころだけで、採れる数量に限りがありますが、世界では、その数倍ものマヌカハニーが売られているそうです。
そんな事を聞くと、疑いたくなりますが、ニュージーランド産マヌカハニーUMF□□+として売られ、バッチナンバーで追跡も可能らしいので本物なのでしょう。



◆他に良い蜂蜜は無いのか
蜂蜜の老舗メーカーにAirborne社があります。
同社はUMFを製造していません。同社はマヌカハニーに含まれるマヌカの花粉量が大事だと、独自の考えを持ち、アクティブ・マヌカハニーの製造はしていません。
従いまして、同社のマヌカハニーボトルには花粉量(Pollen Count)が印刷してあります。
アジア人はUMFやMGOを重要視しますが、こちらの人は花粉量の方を重要視していると訊いた事があります。

ただし、花粉量とUMF/MGOとの換算値は解りません。

価格はそれなりにします。
上の商品は花粉量78%ですが、250gボトルで$14.99します。


もう一つ
同じAirborne社のハニーデュー(Honeydew)
森から採れる蜂蜜
ニュージーランド原産のブナの木に生息するカイガラムシが排出する糖度の高い水密(ネクター)の残余をミツバチが集めて蜂蜜にしたもの。(同社のホームページから抜粋)

ハニーデューは価格が安いのでお勧めです。


詳しくは
 http://www.airborne.co.nz/hnydew.shtml







2016年11月10日木曜日

クライストチャーチ大震災と復興


カンタベリー大震災(2011.2.22)で壊滅的な被害を受けたクライストチャーチ市中心部を歩いてみた。

市のランドマークになっていた大聖堂も今は無残な姿になっている。(下の写真は震災前)
大震災から5年8ヶ月が過ぎた姿。

再建をどうするのか?

昔の姿で再建するか、全く新しい近代的なデザインの大聖堂にするか、賛成、反対いろいろあって、4年間すったもんだの末、昔の姿で再建する案に決定したらしいが、未だ手が付けられていない。

まあ・・・ニュージーランドらしいと言ってしまえばそれまでだが、決定が遅すぎる。
”費用の目途がついたら再建”らしいので、再建費用が集まらないのかも知れない。


大聖堂から東に5,6分歩いたところに仮設の大聖堂が出来ている。
日本人建築家坂茂氏設計の紙の教会。


同氏は阪神淡路大震災の時も、長田で紙の教会(鷹取教会)を設計した人。

紙の教会って、どこが紙か解り難いですが、写真に写っている円筒形の茶色い棒状のものが紙で出来てます。

屋根を支えている大口径パイプ(合掌)から壁や祭壇、十字架に使用している小口径パイプまで紙です。
まあ・・・解り易く言えば、サランラップなどの芯に使っている紙パイプを太く、長くしたものです。


紙の教会から道路を挟んで南西側が旧CTVビル跡地。
現在は記念公園となっている。
CTVビルは耐震性能が乏しく、”ねじり破壊”を起こして崩れ去り、語学学校生徒など多くの犠牲者を出した。
ねじり破壊を示す、残ったコア部分(当時の写真)


今も、記念公園を訪れる人は絶えない。
亡くなった人を偲んで献花も。
日本人らしい。花の状態から、つい最近訪れたらしい。
(カンタベリー大震災では28名の日本人が犠牲になった)

この公園は英国のウイリアム王子もNZ訪問時に訪れている。

また、富山語学学校生徒13名の追悼碑はここから車で20分ほど離れたエイボンヘッドパーク共同墓地にある。



震災の復興に関しては、ついつい神戸と比較するが、NZは復興スピードが遅い。

今でも、道路整備をしている。
区画整理で延びたのでは無い。

土地は更地のまま残り、多くは仮設駐車場として利用している。
建物が立ち並ぶのは、何時になるか分からない。

まあ・・・後10年経っても出来ないかも知れない。






2016年11月6日日曜日

NZの銀行と金利、為替など(2016.11.6)


ニュージーランドは週休二日制が定着しているが、大きなモール内の銀行はコンビニ並に土、日も営業している。

リカトン・モールの”Westpac 銀行”

今日(11/6 日曜)は午後4時まで営業している。
毎週木曜日は午後7時まで営業しているので、早い時間に来れない人にとっては便利。

旅行者なども土、日に両替をしたい時には、大きなモールを探せばよい。
Westpacの外にASBも営業していた。


為替も表示してある。
こちらは、近くの”ASB銀行”
銀行によって差があり、ASB銀行の方が少し率が良い。


ASB銀行では定期預金金利やローン金利も表示してあった。
定期預金金利
半年~5年ものまで表示してあるが、何故か1年半ものの金利が3.65%で一番高い。
(全体に、昔に比べると、だいぶ下がったが・・・)
ただし、100万円(日本流に言って)以上預けなくてはならない。

ちなみに、日本の定期預金金利(三井住友銀行)
全て0.01%。
低くてNZとは比べものにならない。

次に、ローン金利も表示してある。

まあ・・・預貯金が無く、借金も無い我が身にとっては無関係ながら、NZの高金利は素晴らしい。


宝くじにでも当たったら、こちらに持ってきて定期預金をしよう。






2016年11月3日木曜日

今日は雨! 本でも読むか!


昨夜から雨が続いている。
気温は室内でも16度。ストーブを入れる。

こんな日は部屋で本でも読むに限る。

半藤一利の近代史が好きで、こちら(NZ)に何冊か揃えてある。

幕末史から読み始めた。
去年来た時も読んだが、既に忘れてしまっている。

幕末史は平易な語り口で書かれており、読み易くて面白い。

この外に、昭和史がらみの本も持ってきている。


明治史、大正史の本が無い。(半藤一利著で)
日清・日露戦争の議論集はあるが、歴史書が無いのが寂しい。

ところが、最近になって半藤一利の日露戦争史が出たらしい。

買って来たら良かった。
気付くのが遅かった。 残念!





2016年11月2日水曜日

隣家のオークション(NZ不動産情報)


隣家のオークションが今日行われた。

日本で不動産が競売(オークション)にかかると言えば、裁判がらみのワケアリ物件を連想するが、こちらでは成約物件の約2/3がオークションで取引される一般的な不動産販売方法。

オークション前は、オープンホームを行い、少しでも高い値が付くように高級感を出したり、購買意欲を掻き立てるように部屋を飾りたてる。

パンフレットにもお金をかけている。


その結果、今日を迎えるわけで、オークション会場は満員だった。

オークションが始まった。

入場者は立見席も入れて約100名。
不動産会社のエージェントも含まれているので、一般客は約80名か・・・
その中に、アジア系(殆んどが隣の国々)が1/4ぐらい居る。

今日のオークションは22物件。
オーダーに従って、進んでゆく。

隣家のエージェントが寄って来て、”10番目よ!”っと言っている。
(エージェントとは既に顔馴染み)

隣家の番になった。

最初から競り合う物件が少なかったが、隣家は人気があり、3,4名がセリに参加し、スタートから約3割も競り上がりSoldとなった。

ただ・・・40万ドル超えを楽しみにしていたが、大台には乗らなかった。残念!
まあ・・・小住宅(2LDK)だからこの位かも知れない。

これで、我が家の価格も推測できる。


その後、競り合う物件が数件あった。

中国人同士と思しき2組が互いに譲らず、価格が競り上がったり、乳児を抱いた韓国人と思しき夫婦が、1ミリオンドル越えの物件に参加したが競り負けるなど、傍観者とすれば、面白い場面が幾つかあった。



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