アルマトイからビシュケクへ陸路を移動する。
カザフスタンからキルギスへ移動するので、当然ながら、陸路で国境を超える。
予定では、午前10時までにサイラン・バスターミナル(Sairan bus station)に着き、11時頃の小型乗合バス(マルシュルートカ)で発つ予定だった。
ところが、予想外のアクシデントがあった。
Uさんのスーツケースが壊れた。
到着時も、ナンバー鍵が開かなくなり、中の物が出せないハプニングがあった。その時は、無理やり鍵をこじ開けて、何とかなっていた。
今回は、車輪の一個が外れた。車輪を取り付けている隅の部分が一ヶ所そっくり取れてしまっている。
ビシュケクへの移動が第一目標なので、取り合えず、スコッチテープを宿から貰って、隅の部分をテーピングで固定する応急処置をした。
ところが、バスに乗る際、取っ手を力任せに引いたのだろう、今度は取っ手が取れてしまった。
スコッチテープも効かず、車輪も外れて、万事休す。
もう 笑っているより仕方ない。
(泣いているのではありません。笑っています)
こうなったら、この街で新しいスーツケースを買い、荷物を移し替えるしか方法が無い。ビシュケク到着が遅れても仕方ない!
そこで、後部座席に座っている赤い服の美女に
スーツケースを売っているバス停を訊いた。
美女は英語が出来ないが、スマホの翻訳で下車すれば良いバス停を教えてくれた。
ところが、そのバス停の手前で美女は降りるらしい。
さあ 困った。降りるバス停が分からない。
ロシア語名のバス停など全く読めないし、聞き取れない。
どうしよう と思っていたら、周囲の乗客が見兼ねて加勢してくれ、美女の後ろに座っていたおばちゃんが、私はそのバス停で降りるから一緒に行きましょうと助けてくれた。
おばちゃんに続いてバスを降り、教えてもらったモールへ行く。
ここでも、多くの人に助けられた。
モール到着は午前9時30分。モール開館は10時。
ドアーの前で開館を待っていたら、出勤途中の女性が声をかけてくれ、事情を話すと、若い従業員数人を呼び、てきぱき指示をし、我々の荷物(壊れたスーツケースも)を館内に運び込ませた。
多分、このモールの幹部だろう。
時間前にもかかわらず、専門店を開けさせ、英語通訳を呼び、彼女のお陰で、スムーズにスーツケースを買うことが出来た。
店員さんの勧めで、安いチャイナ製より高いUK製の方を買った。(Uさんも懲りたのだろう)
モールの前で、通訳の女性と記念撮影。
(Uさんが持っているのが新しいUK製スーツケース)
多くの善意に助けられて、無事サイラン・バスターミナル(Sairan bus station)に着いた。
時刻は、11時半を過ぎていた。
ビシュケク行き
チケット売り場。
料金は一人1,800Tr。
車(マルシュルートカ)はドイツ製。
乗客は20人。
市内を抜けると、砂漠の中の道路を走り続ける。
道路は舗装された片側一車線で中央分離帯は無い。
そこを、時速100km/h位で飛ばす。
車のエアコンは効かない。
走っているときは、風が入ってくるので良いが、止まった時は蒸し風呂になる。
途中、10分のトイレ休憩。
国境に着いた。
車を降り、歩いてカザフスタン側イミグレに向かう。
イミグレの出国審査が終わり、国境の橋を歩いて渡る。
多分、欄干の色の違う処が国境線だろう。
キルギス側の入国審査が終わり、建物を出た処でSIMを売っていた。
2週間10GBで$2.5だった。
安かったので買ったが、後でそうでもないことが分かる。
キルギス側のマルシュルートカ乗場に着いたが、
SIMを買っていたので、とっくに出てしまっており、次の便を待つことに、
アルマトイの宿で一緒だった人も後の便でやって来て情報交換。
タクシーが、白タク(Yandex.Taxi)並みの料金(490com)で行くことで話が纏まり、
次のマルシュルートカを待つことなくホテルへ。
まあ・・・マルシュルートカでビシュケクのバスターミナルに着いても、ホテルまでの移動を考えると、ここから、白タク並みで行くのと、さほど大差はないだろう。
兎に角、今日はたくさんの事があり、とても楽しかった。
(キルギス共和国)
明日のBlogへ続く
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