今日はシンギ(Singi)まで登り14kmトレッキング。
朝食(ビュッフェ形式)をしっかり食べ、弁当を作る。
弁当はビニール袋とレーズン、スイーツの入った紙袋を渡されるだけ。
パンやおかずは朝食と同じ物の中から自由に自分で詰める。
量に制限なし。袋に入るだけ持って行ってもよい。
我々はザックが重くなるので、果物を除き、適当に入れた。
8:10 am いよいよスタート。
これから5泊は山小屋暮らし。
売店やサウナのある山小屋が3ヶ所。他はベッド・キッチンのみ。
天気も今のところ悪くない。
しかし、路面は悪い。緩い登坂。
徐々に天気が悪くなる。
前方に虹が。
悪い予感がする。
スペインでも、虹に向かって歩くと、必ず雨になった。
雨に変わった。前方に黒い雨雲。
それに、強い向かい風。
森林限界を超えているので遮るものは何も無く、風は容赦なく吹き付ける。
気温は数度と思われるが、強風で体感温度は零度以下。
我々は冬の装備をしており、完全武装で歩くが、雨の中、強い向かい風の登りはつらい。
遂に、相方がギブアップし、恐る恐る”引き返そう”って言いだした。
山で弱音を吐かない相方だけに無視できない。
ここで引き返すと、”王様の散歩道”110kmの完歩は無くなる。
それに、山小屋5泊分を、どの様にして別の場所で過ごせばよいのか?
予約の変更手続きは上手く出来るのか?
計画変更に関して幾つもの不安が頭をよぎるが、”出たとこ勝負”で引き返すことに決めた。
12時前にケブネカイセ山荘(STF Kebnekaise Mountain Station)に戻った。
レセプションに居合わせたスタッフ(金髪美女)に、予約外だが、今夜ベッドの空きがあるか訊ねると、OKとのことで、第一関門をクリア。
次いで、計画変更を伝え助言を求めたところ、彼女は二つのプランを示してくれた。
A案は、南回りルート。
残りの山小屋4泊を使って、シンギから南下して、5日目はバスと列車を乗り継いで目的地のアビスコに至るルート。
ただし、バス・列車の本数が少ないので、アビスコ着が午後11時前になる。レセプションは10時に閉まる。
B案は、明日はタルファーラ山小屋泊、翌日ケブネカイセ山荘泊で、翌々日キルナに戻る。
キルナで一泊して、アビスコに移動し、アビスコ2泊すれば元の計画にのっかる。
いずれの案も、支払済みの山小屋料金が無駄になることはない。
ケブネカイセ山荘とアビスコ・ツーリスト・ステーションは山小屋に比べ、単価が高いので追い銭が必要になるが、これで、支払済み山小屋5泊分が全て消費できる。
行程に無理のないB案に決定した。
彼女は端末機を操作して、キルナとアビスコの予約を取り直してくれた。
全ての宿がSTFの系統だったので、上手くいったようだった。
彼女に感謝して、部屋に向かう。
今夜のベッドは大部屋だった。
飛び込み客用らしい。掃除が終わる午後2時以降利用できる。
午後は、サウナに入り、洗濯をして、お茶したりで、ゆっくり過ごした。
サウナ・シャワー室
洗濯・乾燥室。
キッチン・食堂。
明日のBlogへ続く
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