2021年2月7日日曜日

遅いパソコンの高速化 (SSDクローン)


我が家にノートパソコンが数台あるが、その内、2017年の秋モデル Windows10が遅くてイライラしている。

元々、インターネット閲覧用に買ったパソコンで、画像編集など高度な作業をしないので安物を買ったが、それがイケなかった。

イライラを解消しようとハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)をSSD(Solid State Drive)に載せ替えることにした。
HDDは金属製円盤に磁気ヘッドで読み書きする機械的な動きがあるが、SSDは半導体素子メモリへ電気的に読み書きするので、そのスピードが全然違う。つまり、SSDの方が劇的に早くなる!

ここでは、その方法を備忘録を兼ねて記述する。

方 法
A.PCのHDD容量、パーティションの数を調べる。
B.SSDと同ケースを購入する。
C.PCの下準備をする。
D.SSDをフォーマットする。
E.
クローンを作る。(PC内HDDのデータをSSDへコピーする)
F.PCのHDDをクローン(SSD)に取り換える。
G.PCの電源を入れ、起動を確認する。
H.下準備の時、変更したPCの設定を元に戻す。



A.PCのHDD容量、パーティションの数を調べる方法
1.ディスクの割り当て、パーティションの数

(画像をクリックすると拡大します)
この場合、ディスク0とドライブの数C:を記録する。
画面右上の✖で閉じる。

2.HDDの使用量確認
  Windowsロゴを右クリックして、”エクスプローラー”を立ち上げる。次いで、下の画像に示す”PC”以降の操作する。
(画像をクリックすると拡大します)
現HDDの使用量は97.3GB。
SSDの容量はHDDの使用量+100GB以上必要!
プロパティ画面は”OK”で閉じる。



B.SSDと同ケースを購入する。
SSDの容量は、現使用量から判断すると256GBでも良いが、SSDの価格が年々安くなり500GBでも六千円程度で買える。

SSD(500GB)



SSDケース(価格は千円未満)



SSDを同ケースにセットし、付属USBケーブルで
PCと繋ぐ。
注)USB3対応なので、PC側USBジャックは青色に挿す。



C.PCの下準備をする。
以降、長時間かかる作業があり、PCがスリープすると拙いので、現PCの”電源とスリープ”を”なし”
(OFF)にする。

(画像をクリックすると拡大します)
画面右上の✖で閉じる。



D.SSDをフォーマットする。
1.現PCのパーティションのスタイル(MGR or GPT)を調べる。
若し、初期化を促す画面が出たらキャンセル

ディスク管理画面で

(画像をクリックすると拡大します)
パーティションのスタイルはGPT
上の画面は”OK”で閉じる。

2.スタイルに合わせてフォーマットする。

(画像をクリックすると拡大します)
次いで


(画像をクリックすると拡大します)
”次のドライブ文字を割り当てる”で”E”ドライブだが、これはPCにより異なる。
(画像をクリックすると拡大します)
フォーマット中になる。フォーマットは短時間で終る。

ディスク1(SSD)の
ドライブ文字”E”でフォーマットが正常に終了。
これで、PCがSSDを認識するようになった。
上の画面は右上の✖で閉じる。



E.
クローンを作る(PC内HDDのデータをSSDへコピーする)
1.コピーツール(EaseUS Todo Backup)がネットで無償配布されているのでそれを利用する。
ネットで検索して、
”窓の杜”からダウンロードした。
ダウンロードが終ったら、ファイルを開く。
このアプリがディバイスに変更を加えることを許可しますか?
のメッセージが出たら”はい”をクリック。

インストーラーが立ち上がる。
(画像をクリックすると拡大します)
インストール中
インストール完了。

2.クローンを作る。
(HDDの内容と全く同じものをSSDに作る)
上の画像で”今すぐ始める”をクリックすると。
ブラウザが起動して、EaseUS Backupのホームページが開くが、右上の✖で閉じる。
次いで、ライセンス認証が出てきたら”後で”をクリック。
アプリが起動すると、左側に□が二つ重なったアイコンがあるので、それをクリック。
(画像をクリックすると拡大します)
HDDからSSDへデータを移してクローンを作成する。
先ず、元(ソース)のデータがあるドライブ(HDD)を指定。
コピー先(ターゲット)ドライブ(SSD)を指定する。
高度なオプションで、”SSDに最適化”を選択する。
この時、元のHDDと同容量のSSDであれば、”セクタバイセクタクローン”にもチェックを入れる。
今回は、HDD1TBに対して、SSD500GBなので、チェックを入れない。
再確認画面
OKであれば、”実行”をクリック。
更に確認画面
若し、E:ドライブ(SSD)にデータが入っていたら、消えてしまう旨のメッセージ。
今回は、新品で、フォーマット直後なのでSSDの中は空。
クローン作(コピー)が始まった。
注意!
クローン作製中はPCを触らない!
特に、充電ケーブルを抜いたり、SSDを繋いだUSBケーブルをいじったりしない。

作製時間はPCに依って異なるが、約100GBの容量で30分ぐらいで終わった。

終了すると、上の画面の左下に”ディスククローンが正常に完了しました”のメッセージが出て、右下のキャンセル”ボタンが完了”ボタンに換わる。
それらを確認して、完了ボタンをクリックすれば出来上がり。



F.PCのHDDをクローン(SSD)に取り換える。
1.PCの電源を切る。
2.接続ケーブルを全部外す。
3.PCの裏蓋を開け、バッテリーを外す。
4.HDDをSSDに交換する。
5.逆の手順でPCを元に戻す。

PCの裏蓋は数本のビスで固定されている。
裏蓋を開けると、黒色の部品があるが、右側がバッテリー。
バッテリーは必ず外し、更に、電源ボタンを長押しして、静電気も除く。
バッテリーを付けたまま作業すると、SSDを壊す恐れがある。
バッテリーは固定されているので、固定ラッチをスライドし、左のリボン(ドライバーの先)を引けば容易く外れる。

左側の黒いフィルムの小さい方がHDD。

フィルムを開けるとHDDが見える。
先ず、右側のケーブル端子(黒い棒状のもの)を抜く。端子を右側にスライドさせれば、簡単に抜ける。
HDDを固定している二本のビスも外す。

外したHDD
未だ、固定金具が付いている。
新しいSSD(クローン)
HDDの固定金具を外して、
SSDに付け替える。
PCにセットして、
ケーブル端子を差し込み、固定ビスを締めれば出来上がり。
バッテリーを元に戻し、
裏蓋を元に戻せば出来上がり。



G.PCの電源を入れ、起動を確認する。
正常に起動した! 大成功!!!
遅かったパソコンが劇的に早くなった!
数千円の投資でこれだけ変わるなら儲けもん!



H.下準備の時、変更したPCの設定を元に戻す。
1.PCの電源とスリープ設定を元に戻す。
  C.PCの下準備をする。を参照して、逆手順で元に戻す。
2.クローン作製コピーツール(EaseUS Todo Backup)をPCからアンインストールする。



以上で完了です。


おまけ
PCから取り外したHDDについて
1.SSDは突然壊れる事がある。その時の為にそのまま保存する。
2.外付けHDDとして、データバックアップ用に利用する。その時は、SSDケースも使うので、無駄にならない。
以上、二つの方法がある。

パソコン(PC)の使用状況を見ながら判断すればよい。